昨今、子どもがいる共働き世帯は増えています。育児と仕事のある意味ダブルワークで心身ともに疲れている人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事は家庭の両立するコツを紹介します。
育児と仕事を両立するママの割合
厚生労働省の2022年国民生活基礎基本調査によると、子どものいる母親の75.7%は仕事をしています。内訳は、正規職員30.4%、非正規職員36.4%、その他8.8%となっています。正規職員が増加傾向にあり、それに伴って全体の仕事をしている割合も増加しています。
育児と仕事の両立が難しい理由
育児と仕事を両立させるためには、実現できない理由を知っておくことが大切です。両立が難しい理由を知れば、対策も見つけやすくなります。
家族内での協力が必要
家族の協力を得られなければ、仕事と育児の両立は難しくなります。
仕事と育児、さらには家事と毎日やることが多くあります。すべて一人でこなそうとすると、休む時間がなくなり疲弊してしまいます。
疲弊しないためにもパートナーや親戚、実家に協力を仰ぎ、乗り越えていくことが必要です。
会社の制度が充実していない
法律上の制度として「短時間勤務制度」があります。申請すれば、申請者の子どもが3歳に満たない場合、1日の労働時間を8時間から6時間とする制度です。最低限の導入の会社や小学校修学まで適応する会社もあり充実度合いはさまざまです。
他にも会社独自の制度や支援として「在宅勤務制度」や「子育て支援補助金」などを導入しているケースもあります。最低限しか導入していない会社だと、育児と仕事の両立がより難しくなります。
入園する保育園が見つからない
保育園へ入園を希望しても受け入れ数の空きがなく、どの保育園にも入園できないこともあります。
保育園へ入園の必要性があるのに入園できない待機児童が問題になっていたこともありました。令和5年4月待機児童数調査を見ると待機児童は減少しているものの未だに2000人以上います。
待機児童にならず保育園に入園できたとしても、希望する保育園に入園しづらいのが現状です。
多くの自治体は各家庭の保育園に入れる必要性をみて、優先度合を決め、高い順に受け入れていきます。基本的に共働き家庭は優先度は高くなりますが、働き方によっても変わっていきます。
育児と仕事を両立させるコツ
育児と仕事を両立させるコツはどのようなものがあるのかまとめてみました。両立させるコツを知り、取り入れてみましょう。
地域のサービスを利用する
地域によってさまざまな子育て支援サービスがあります。子どもを預けられるサービス、学校や習い事の送迎サービスもあります。
地域によって違うので、住んでいる自治体に聞いてみるのもよいでしょう。安く利用できるサービスを活用すると両立もしやすくなります。
完璧にこなそうとしない
完璧にこなすのを一度やめてみましょう。
子どものことを考えるとつい「育児は完璧にしたい」「子どものためにより良い育児をしたい」という気持ちになるでしょう。子どもを大切に思う気持ちは大切ですが、長期的に考えると無理が生じてストレスが溜まってしまいます。
時には手作りの食事をベビーフードや外食にして手を抜くことも大切です。
働き方を変える
育児と両立させるために働き方を変えるのも手です。テレワークを導入している仕事であれば、通勤時間と昼休憩を育児や家事にあてられます。
また、シフト制の仕事やフリーランスなど、時間や場所の調整がしやすい働き方を選ぶこともよいでしょう。
できるだけ家事は時短にする
生活するうえで、育児や仕事だけでなく家事もしなければなりません。家事の時短も仕事と育児の両立の有効な手段です。
家事を時短にするためには次のような手段があります。
- 宅配サービス
- ロボット掃除機
- 食洗機
- 乾燥機能付き洗濯機
- ミールキット
- 家事代行サービス
お金がかかるのがデメリットですが、一度購入すれば長く使えるものもあります。
家事の時短サービスを活用することで、余裕ができ心にもゆとりが生まれます。時短サービスを検討しても良いかもしれません。
育児と仕事を両立させるママの1日のスケジュール
フルタイムで育児と仕事を両立させているママのスケジュールの目安です。
06:15〜07:40 | 起床、朝食や弁当などの支度 |
07:40〜09:00 | 通勤時間 |
09:00〜17:00 | 勤務時間 |
17:00〜18:00 | 帰宅時間 |
18:00〜18:30 | 保育園お迎え |
18:30〜19:00 | 夕食準備 |
19:00〜20:00 | 夕食 |
20:00〜21:00 | お風呂 |
21:00〜22:00 | 寝かしつけ |
22:00〜 | 就寝またはフリータイム |
朝起きてから寝かしつけるまで育児か仕事があり、フリータイムは少ないです。
育児と仕事の両立に疲れた時の対処方法
育児と仕事の両立は簡単なものではありません。基本的には常に働いている状態で、続けていくと疲れが蓄積していきます。対処方法を知ることにより、両立し続けやすくなります。
睡眠はしっかりとる
起床から寝かしつけまで落ち着ける時間は少ないです。寝かしつけた後は自由時間となるため、つい睡眠時間を削って楽しんでしまいます。
しかし、睡眠時間を削ると脳機能の低下やストレスをまねき、逆効果になります。長期的に育児と仕事を両立させるためにも、睡眠時間の確保が必要です。
ひとりの時間を作ってリフレッシュする
日々の生活に、ひとりの時間を作りリフレッシュすることも大切です。育児と仕事の両立をしていると、毎日やることに追われ精神的に疲弊してしまいます。家族の協力や育児サービス、家事の時短を活用し、ひとりの時間を確保してリフレッシュしましょう。
育児と仕事を両立して充実した生活を送ろう
育児と仕事を両立させるためには、家族の協力や勤務先の協力が必要不可欠です。家族と話し合い役割分担をしたり、働き方を変えてみたりと長期的な両立を目指してみてはいかがでしょうか。